技術者の暗黙知を標準化
ものづくりは、匠の世界。長年にわたって技術者が蓄えてきた経験やカンの多くは暗黙知であり、人から人にしか継承し得ないものと製造業では考えられてきました。この常識を覆し、暗黙知を図面やワークフローに置き換えて標準化するナレッジマネジメントを推進しています。
オーケイエスは短期間で現場を改革します。あるケースでは、わずか3カ月で多種変量生産に対応する加工ラインの構築に成功しました。このようなスピーディーな導入を支えているのが、社内で推進する「ナレッジマネジメント」です。
装置・システムの利用技術は、現場で磨かれます。技術者が体得する目に見えない経験やカンを外部化し共有することは容易ではなく、多くの製造メーカーの場合、個人の暗黙知に留まることが少なくありません。熟練の技術者の存在は必須ですが、そこに依存するのは深刻なリスクが伴います。
オーケイエスは、まだナレッジマネジメントという言葉すらなかった1980年代から、技術者が蓄えてきた治具システムに関する多様なノウハウを解析し、図面やワークフローに置き換えて標準化してきました。平行して、先駆的にIT技術を導入し、置き換えた情報をデジタル化してきました。こうした取り組みが実を結び、豊富なナレッジの共有・活用が可能となり、提案の品質向上と導入時間の短縮につながっています。
オーケイエスは、製作ノウハウのみならず提案イメージをも管理するナレッジマネジメントを実践しています。社内に蓄積されたナレッジを活用し、製造工程やラインレイアウトなどの完成イメージを可視化することで、お客さまの的確かつ迅速な意思決定を支援しています。
オーケイエスでは、ソリューション提供を円滑に進行し、短期間での現場改善を実現するために、7つのプロセスを設定しています。例えばベビーカンガルーシステム(治具クイック交換システム)の場合、平均して約3カ月で導入可能です。